修道女渡辺和子 人生軌跡 奇跡 [旅で読む本]
3000人の会葬者があったからとて、その人が偉大であったとは言えないでしょう。
種々の勲章を授かったからとて、この方が偉大であったとは言えないでしょう。
ベストセラーを書いたからとてその方が偉大であったとは言えないでしょう。
量よりむしろ質、渡辺さんが歩んでこられた人生の軌跡を見れば分かるのでしょう。
この軌跡を彼女の著書から見ますと、
凡人の私にとっては奇跡に近い生き方と言えます。
彼女の平凡な行動が真似をしようと思っても、
私には大変困難に感じるからです・・・・。
生前直接話をする機会に恵まれなかった私にとって、
遺作の下記の本は大変こころに沁みますし、
私にその日その日の反省材料になります・・・・・・・・。
岡山県等でミッションスクールを運営する、
修道女であり学校法人ノートルダム清心学園の理事長で、
昨年12月30日に89歳で亡くなられ渡辺和子さんの学園葬が、
2月12日午後1時からしめやかに、
岡山市中区門田本町の岡山国際ホテルで行われました。
同学園が主催し、ノートルダム清心女子大の高木孝子学長が葬儀委員長を務めた。
追悼ミサとお別れの会の2部構成で行われ、ミサでは聖歌、祈りをささげられた。
引き続き日本カトリック学校連合会、同窓会、グループ校園の代表者らがお別れの言葉を述べられた。
渡辺さんは9歳の時に二・二六事件で父の陸軍教育総監の渡辺錠太郎氏が、
殺害される現場に居合わせるという数奇な運命を担うのであった。
修道女となられた後、
1963年に36歳の若さでノートルダム清心女子大学長となり、
1990年に同学園理事長に就任した。
修道女としてだけでなく大学教育・講演・文筆活動等も盛んに行われ、
2012年発刊の著書「置かれた場所で咲きなさい」はベストセラーになり、
ロングセラーとなり今に至っている。
他にも「面倒だから、しよう」や「ひととして大切なこと」など、
多くの人々に読まれ共感を受けている。
1979年に山陽新聞賞、89年に岡山県三木記念賞、2016年に旭日中綬章を受けた。
謹んでご冥福を祈ります。
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